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第19話 好奇心と試練の川遊び

作者: みみっく
last update 最終更新日: 2025-12-04 06:00:26

 前回も使用したテントを設置した。ま、取り出すだけなので組み立てる必要もないので、一瞬で終わった。テントの中のレイアウトもそのまま。ベッドもあれば、ソファーにテーブルとイスもそのままだ。

 俺は川のそばの緑の天然の絨毯に寝転びながら、しばしのんびりと過ごしていた。風が心地よく、森の静けさが体を包む――まさに至福の時間。

 ……しかし、その穏やかな時間はそう長くは続かなかった。

「ユウくぅーん! どぉーこー!?」

 遠くからミレディの声が響く。

 俺は軽く頭を上げ、少し息をついて声を返した。

「こっちに、いるぞー!」

 すると、楽しそうな声を上げながらシャルとミレディが駆け寄ってくる。

「そこかぁ。わぁ……いい場所をみつけたねぇ♪」

 ミレディが目を輝かせながらあたりを見回し、シャルもゆっくりと周囲の雰囲気を確かめている。

 ……いや、ちょっと待て。

「あのなぁ、せっかくさっき乾かしたのに。びしょ濡れじゃんかよ」

 目の前に現れた二人の姿に、ユウの視線は釘付けになった。陽光を浴びて濡れた髪がキラキラと輝き、水を含んでしっとりと肌に張り付く衣服が、彼女たちの体の線を露わにしている。

 ミレディの銀髪はしずくをまといながらふわりと揺れ、シャルの金色の髪は水滴を光の粒のように煌めかせている。それはそれで幻想的な美しさだが――まるで、先ほどの洗浄魔法が無意味だったかのような状態だった。

「じゃぁ~ん♪ さかなぁ穫れたぁ〜☆」

 満面の笑みでシャルが差し出したのは、草の茎でまとめられた魚の束だ。どこから仕入れてきたのか、その手には十匹ほどの魚がぶら下がっている。大漁じゃないか! ユウが内心で驚いていると、二人はユウの目の前に無邪気に座り込んだ。

 ユウの視線は、濡れて肌に張り付いた彼女たちの衣服に吸い寄せられる。特に、前世の知識を元にユウが生成したはずのパンツが、水に濡れて肌に密着し、その形をはっきりと浮かび上がらせていた。濡れた布越しに、きれいな割れ目がくっきりと見てとれる。

 ミレディの服は水を吸って肌に張り付き、その可愛らしい胸の膨らみと乳首の輪郭が透けて見える。シャルの薄手の服も同様に濡れており、可愛らしい胸の形がはっきりとわかり、その下に着用している下着のラインまで透けている。

「……って、俺の目の前で座るなよ……見えてる。見えてるっての……」

 ユウは心の中で慌ててツッコミを入れたが、その実、目の前で繰り広げられる幻想的な光景に、良い目の保養になったかもしれないと、どこか冷静な自分が囁いていた。

「すごいな! 後で焼いて食おうな」

「うん。わたしが焼くぅ♪」

「わたしにも、焼かせてくださいよぅ……? わたしも、褒められたいです」と言いながら、ミレディの隣に座った。

 お前もかい。シャルは大丈夫……と思っていたが、服の効果なのかエロさを感じるし、魅力的に見える。成長しているせいなのか、性格が良く仲良くなったせいなのか?

 ……ちょっと待って、お前ら……空中戦をするからショートパンツを履いてたよな? 下着が見えるからって、わざわざ生成して作って渡したよな。さっきの戦闘で履いてるのが見えたんだが!? もしや、これも作戦なのか? ……二人にしては過激すぎる気もする。

「ね、シャルちゃんは、魚食べたことあるぅ? 美味しぃーよぉ♪」

「……ないです。美味しいのですか。楽しみです♪」

 ……話し始めるのか。目のやり場に困る……しかし……気になる。だが、ミレディは性被害にあったばかり。残念ながら……起き上がるか。

「川には、もう入らないのか?」

「ん? まだ、遊ぶぅー☆」

「せっかくなので、もっと遊びたいです……良いですか?」

「川遊びをしないなら、服を乾かそうかと思っただけだ。風邪をひくからな!」

 それもあるが、目のやり場に困るからな。……シャルも乳首がぷっくりと膨らんでるのか……。

 んぅ……意識してしまう。二人とも美少女で、性格もいいし懐いてるからな。裏切る行為はしたくない。

「そっか。気をつけて遊べよ」

「「はぁいっ☆」」

 二人ともパタパタと川へ戻っていったが、シャルが戻ってきた。

「……あの、えっと……連れてきていただいて、ありがとうございます」礼儀正しく頭を下げてお礼を言ってきた。

「いつも礼儀正しくて偉いな!」キレイな淡いブロンドの頭を撫でた。

「んぅ……えへへ♪」と俯き、上目遣いで頬を赤らめ笑顔になった。

「遊びに行ってもいいぞ?」

「ユウ様も、一緒に……どうですか? ね?」

 シャルに誘われ、しかも手を差し出された。これを断るのは無理だろ。

 捕まえた時に、抱きしめた柔らかな身体の感触が手に残っていた。

「はぁ……分かった」

「やったぁー♪」この反応、ホントに嬉しそうだな。勘違いするだろ。全く……

「あれ? ミレディは?」あたりを見回しながら聞いた。

「えっと……魚を獲りに……行きましたよ。わたしは、見ているだけだったので、暇なのです。ユウ様がいてくだされば……あの、幸せですし。退屈しません……はぅぅ……」

 シャルが、また珍しい反応をしてるよ……。今日は、いつもと違う環境だからかな?

 二人で川岸に並んで座り、シャルは足でバシャバシャと水で遊んでいた。

「冷たくて、気持ちが良いですね」嬉しそうに俺を見て言った。

 ミレディは、少し上流でバシャンっ!と岸に水と一緒に魚を打ち上げている音がする。

「あの……ユウ様はぁ……好みの女性のタイプとか……ありますか?」

 俺のタイプを聞いて……るのか?

「え? えっと……一緒にいて楽しい女の子かな……」

 シャルは俺から視線を外し、川を見つめていた。

「楽しい……女の子ですか……それは、ミレディさんですよね……? わたしは、大人しいというか……真面目すぎですよね。一緒にいて、面白くはないですよね……はぁぁ……」

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